女性自身」2018年1月30日号
「いったい誰がこんな危険なルートを決めたんだ! 責任者を連れてこい!!」この怒りの言葉で始まる見開きの記事は、これまで無関心だった層にもピンとくる内容だったのではないだろうか。
「計画では都心部上空を着陸大勢で、300~900メートルの低空飛行で通過します。このルートの飛行時間帯は15~19時の4時間。1時間あたり44回通過するので、約2分に1回の割合で都心上空を通ることになります。次から次へと継続して騒音が続くわけです。通過地域の住民にとって、これは精神的に大きなダメージを受けると思います」
こう語るのは、今回の新飛行ルート計画に反対する「みなとの空を守る会」共同代表・増間碌郎さん。
飛行機が出す音というのは、注意して聞いてみるとわかるのだが、かなり遠くからすでにゴーっという音が聞こえ始めて、真上に来た頃より少し機体が通り過ぎた頃一番大きくなり、飛行機が頭上を通り過ぎてもまだかなり長いこと耳に聞こえている。
ということは、2分に1回の割で飛んできたら、音はほとんど間断なく続くわけだ。この4時間の間は騒音から逃れられないことになる。しかもそれが連日となったら、苦痛は甚だしいだろう。
飛び始めたら、必ずやってくる騒音公害。それでも国土交通省はこの計画を実行しようとするのだろうか。